理学部生、遺伝カウンセラーになる

"遺伝"と触れ合いながら生きていく、試行錯誤の記録。twitter @sakie_irayで最新情報を発信中。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

障害児入所施設の在り方に関する検討会の最終報告書

先週2/10付で厚労省より公開されました。 https://www.mhlw.go.jp/content/12204500/000593534.pdf まだ全ては読めていないのですが、遺伝カウンセラーは知っておきたい内容です。 遺伝カウンセリングの中で、「障害のある子を育てられるだろうか?」と親御…

どうする遺伝性卵巣がん診療

今日、勤務先の婦人科Drから電話で相談を受けました。 4月から遺伝性乳がん卵巣がんの診療が保険収載されることに伴い、婦人科での診療の流れをどう組み立てるか?ということでした。 私はすぐに意見をまとめられませんでした。なぜなら、乳腺外科での「こ…

論文セミナーをしたい

毎日忙しくすぎていく現場で、 「論文読めてない…」と思いながら早数年。 仕方ないのでセミナーで知識のアップデートはする。 でも自分の頭で考えていない。 他人の意見を頭に書き写すだけ。 元・理学部生としてはあるまじき姿ですね。 「自分の頭で考えて、…

遺伝性乳がん診療に携わる遺伝カウンセラーへ

これまで乳癌診療ガイドラインで、 遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)診断目的のBRCA遺伝子検査の前には遺伝カウンセリングが必要とされていましたが、4月の診療報酬改定以降は、外来担当医からの文書による説明でOKということになりそうです。 BRCA遺伝…

認定遺伝カウンセラーとは

昨年の日本人類遺伝学会で、 遺伝カウンセラーの職能団体である日本認定遺伝カウンセラー協会の総会があり、そこで2020年に協会設立10周年記念イベントを行う方針が示されました。 具体的な日時や場所は協会が公開してから載せようと思いますが、いち遺伝カ…

文章を書く筋トレだと思って

最近、毎日1投稿できたらいいなと思って 1週間取り組んでみました。 試して分かったことは、 何と自分の「考えを文章にまとめる」力が無いことか・・・。 「今日はこういう内容を書きたいな」と思ってから、 投稿ボタンを押すまで2時間くらいかかっていま…

遺伝性乳がん卵巣がん診療の保険適応について Part3

前回の記事で紹介しました、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)の診療の保険償還の件の続報です。 sakie-iray.hatenablog.com 今日の中医協の資料で、それぞれの診療報酬点数が示されましたのでメモします。 https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/00059…

遺伝子解析の二次的所見について勉強中

昨日の記事でがんゲノムプロファイリング検査の二次的所見について触れたのをきっかけに、過去に受けたこのテーマに関するセミナーを復習したいと思い、下記の回のテキストを引っ張り出してきました。 第11回 遺伝カウンセリングアドバンストセミナー臨床遺…

がんゲノム検査の二次的所見の指針改訂版について

今日は先週公開された、「がん遺伝子パネル検査二次的所見患者開示ミニマムリスト暫定案 ver.2」と、「ゲノム医療における情報伝達プロセスに関する提言―その1:がん遺伝子パネル検査を中心に(改訂版)」の2つの資料について、 印象に残った点を書きます。…

リンチ症候群のMSI検査後の遺伝カウンセリングも保険適応へ

前回の記事では、 次回の診療報酬改定で、遺伝性乳がん卵巣がん症候群の診療が保険診療になる件について書きました。 数ある追加項目の中にチラッと、 新たにMSI検査(Lynch症候群の補助診断目的のみ)の結果に関する遺伝カウンセリングも保険適応となる。 …

遺伝性乳がん卵巣がん診療の保険適応について Part2

今回は、以前に「Part1」として書いたものの続きになります。 sakie-iray.hatenablog.com 今回の記事は、 先日の1月31日に開かれた中医協の資料のうち、 遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)の診療に関する箇所に関するまとめです。 https://www.mhlw.go.…

最近の遺伝医療トピックスまとめ

ここ数週間、遺伝カウンセリングが関わる領域でいくつか動きがありました。 忘れないようにメモしておきます。 厚労省 NIPTに関するワーキンググループ第3回の資料公開 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-kodomo_145015_00005.html 日本産科婦人科学…